5.Quick Basicのデバッグ機能とエラー処理

 Quick Basic の特徴のひとつとして,強力なデバッグ機能がある。その主な機能は,
     ・変数や式の値のウオッチ
     ・プログラムの1ステップずつの実行
     ・プログラムのトレース,ヒストリー機能
 等である。ここではプログラムの開発に有用なデバッグ機能の使用法について記す。通常,デバッグ機能を使う
 必要にせまられるのは,実行時エラーが発生した場合であり,このような場合を想定したデバッグの一例を示す。

   デバッグの進め方(参考例)
     (a) ブレークポイントの設定
           エラーが発生したステートメントに先ずブレークポイントを設定し,必要があればその他の
          ステートメントにも設定する。
        ・設定方法
           設定すべきステートメントにカーソルを合わせてF9を押す。あるいはメニューバーのDebugの
          サブメニューからToggle Breakpoint を選択する。設定されたステートメントは,赤で反転表示。
        ・解除方法
           解除すべきステートメントにカーソルを合わせF9を押す。あるいは上記と同じサブメニューから
           Clear All Breakpoint を選ぶ。

    (b)変数や式の値の内容表示
           エラーの原因を捜すためには,必要に応じて変数や式の値を表示し,その内容について確認する
          作業が基本となる。この目的のために日本語版ではウオッチすべき式,変数の設定機能があるが,
          英語版ではない。したがって,プログラムにチェックのPRINT文を入れる,或いはプログラム実行後
          Immediate モードで出力命令を行う方法によって変数や式の値の内容を碓認する。
    (c)プログラムの実行
           実行の仕方としては,以下の方法がある。
         ・Shift+F5の通常の操作を行うと,最初のブレークポイントまで一気に計算を行い,そこで実行が停止
          する。必要に応じて変数や式の値などを確認する。
           さらに後続の計算を実行するには,F5を押して一気に計算するか,次に示す1ステップずつの実行を
          選択する。
         ・F8を押すと,プログラムの1ステップずつ実行となり,実行順序をキーを押すスピードに合わせて確認
          することが出来る。プログラムのトレース機能を用いても実行の順序を確認出来るが,そのスピードが
          早すぎるので,適宜1ステップずつの実行と使い分ける必要がある。

   通常,以上のような操作を繰り返し行い,工ラーがどこで発生しているのかその範囲を狭めつつ,エラーの原因を
  突き止める。エラーを見つけたら,プログラムを必要に応じてメニューバーのEdit,Searchを有効に用いて修正する。

      まとめ
           ・ブレークポイントの設定,解除    →該当ステートメントにカーソルを合わせF9を押す
           ・プログラムの1ステップずつの実行 →F8を押す
           ・ブレークポイント以降の実行再開  →F5を押す
           ・変数や式の値の内容表示      →プログラムにチェックのPRINT文を入れて実行
                                   プログラム実行後,Immediateモードで出カ命令

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